「ようこそ、メフィ――――っ!?」
「どうしたの、水野…………!?」
「理由は後で話すわ。とりあえず、この子を休ませてちょうだい」
「…………」





 
Chapter3: In the image of the elder brother.....





「……っ、、しっかりしろ!」
「ん……ぅ…………つば…さ?」
「……気が付いたか?」
「う……ん……」

 ふぅっと溜め息をついた翼が見える。
 私はどうやら、以前と同じ事務所のベッドで寝かされているようだった。

 ……ということは、此処はメフィスト?
 玲さんが、連れてきたのだろうか。

「翼……私、どうして此処に……」
「お前、倒れたんだろ? 女が一人、お前を此処へ連れてきたから……」
「……そっか」
 翼は椅子に腰掛けると、私の額に手を当てた。
 ひんやりとして、気持ちいい。
「……熱は無いみたいだね。気分はどう?」
「うん……大丈夫」
「……良かった」
 そう言って微笑む翼に、私は胸が締め付けられるような思いだった。
 私は反射的に、翼の手に触れた。
……?」

 途端にさっきの事が思い出される。
 お兄のこと。
 両親のこと。
 そして……目の前で微笑む優しい貴方のこと……。

「翼……ごめんね。私、本当に子供だった……何も分かってなかった……」
……どうした?」
「…………」
……」
 言葉が続かない私の頭を、翼は軽く撫でた。
「……一体どうしたんだよ。僕はお前に謝られるようなこと、された覚え全くないんだけど?」
「……」
「お前はもう、十分大人だろ? それに……お前は賢い女だよ」
「翼……」

 優しい言葉と、撫でられる感触が心地よくて、思わず涙が零れそうになる。

 違うんだよ、翼。そうじゃないの……。

 でも、ここで泣いても仕方が無い。
 私が泣くのは筋違いで、お門違いだろう。

 私は無理矢理笑顔を作ると、体を起こした。
「……本当、翼は優しくて困るよ」
……」
「さて……上で皆が待ってるんだよね? 行かなきゃ」
「……ああ」



 もう私は逃げない。
 何を聞いても、その事実を受け止めて、立ち向かってみせる。

 それがきっと……お兄や両親のためになる。
 そして……彼の――――翼のためにもなると私は信じる。






ちゃん! 大丈夫!?」
 玲さんが心配そうに駆け寄ってくる。
 翼は「24時になったら店を早めに閉店させるから……それまでちょっと待ってて」と言い残し、仕事に戻った。
「はい、大丈夫です。ご迷惑お掛けして、申し訳ありませんでした……」
「いえ、私はいいの。私こそごめんなさい。ちゃんの気持ちも考えないで、あんなこと……」
「……気にしないで下さい。ショックでしたけど、事実として受け止めなければいけないことですから」
「……そうね」

 店の中には、まだお客が残っている。
 ふと時計に目をやると、23時30分を指したところだった。
 ……私はまた、ゆうに7時間以上も気を失っていたことになる。ただの睡眠不足だっただけじゃ……と思えてくるから嫌だ。何だか最近、倒れすぎな気がする……。

「玲さん……皆には、何て?」
「事情はまだ話していないわ。貴女を見たら、何も言わずに通してくれたの。ちゃんは、彼らに信頼されているのね」
 玲さんの言葉に、胸が熱くなるのを感じる。
 彼らが私を信頼してくれているという事実が、こんなにも嬉しい。彼らを頼って、信じている私にとっては、同等の気持ちを持ってもらえたことが何よりも嬉しいのだ。
「でも玲さん。どうして此処に?」
 玲さんは、サングラスの下の瞳を揺らし、薄っすらと微笑んだ。
「……どうしても、会いたかったの。この子たちに」
「……知り合いなんですか?」
「……遠い過去の、ね」
 玲さんの微笑みは、今にも消えてしまいそうなほど儚かった。
 これ以上の詮索が躊躇われるような、そんな悲しい微笑み。
 私は口を噤んだ。
「……ふふっ、気を遣わせてごめんなさい。後できちんと話すから」
「いえ……」

 私と玲さんは、奥のVIP席に通してもらった。
 ここでなら、よほど大きな声で話さない限り、会話が漏れ聞こえることはない。
……一体、あの人は?」
「ただの客……じゃなさそうだね」
「竜也……竹巳……」
訝しげな瞳の竜也と竹巳。玲さんの知り合いらしいが……彼女だという事に気付いていないのだろう。でも、敢えて正体をまだ明かさないのには、何か理由があるのだろう。
「……大丈夫だから」
 そう言って、曖昧に微笑めば、二人は心配そうな瞳を向けてくれつつも、仕事に戻っていった。私のことを信頼してくれている証拠な気がして、嬉しかった。

ちゃん……きちんと食べてる?」
「え?」
「翔君が、とても心配していたわ。アイツは俺がいないと、食事すらきちんと摂れるか怪しいって」
「お兄が!? それって、かなり馬鹿にされてません? 私!」
「ふふっ、本当のところは違うのね?」
「もちろんですよ!! 大体、食事はほとんど私が作ってたんですよ? 全くお兄ってば……」
「……多分、淋しがって食事もしないかもって言いたかったのね。彼、貴女のこと、本当に心配していたのよ」
「……それなら何で、黙っていなくなったりするんでしょうね……」

 どうして一人でいなくなっちゃったの?
 一言、相談してくれれば良かったのに。

「……彼なりの、最善策だったのよ。そして、彼なりの愛し方なのかもしれないわ……」
「お兄ちゃんなりの愛し方?」
「ええ……ふふっ。愛する人には、平穏無事で暮らしていてほしい。たとえそれが、自分との別離を表していても、相手を悲しませることになっても……そういう考え方なのね、翔君は」
「……」

 お兄は、私の身の安全を最優先させた。
 それによって、私と会うことが出来なくなっても……お兄は私を護る方を取ったの?
 お兄の想いは嬉しいけど……それはやっぱり寂しいよ。

「本当……あの子に似てるわ。翔君は……」
「……それは…………翼に、ですよね……?」
 私の言葉に、玲さんは泣きそうに笑った。
「…………本当……聡い子ね」
「……ふふっ、私、初めて翼に会った時、お兄と間違えて抱きついちゃったんですよ」
「あらあら。翔君が知ったら、あの子……ただじゃすまないわね」
「あはははっ……どうですかねぇ」

 私たちは微笑み合う。
 全てを悟った私を前に、玲さんは何を思っているのだろう。
 そんな心を覆い隠すように、悲しい微笑を湛えあう。

ちゃん……あの子達が来るまで、お酒に付き合ってもらえないかしら?」
「……はい」

 グラスを交わして、当たり障りの無い会話をする。
 でも今は、これがとても心地よい。
 この人との会話は、酷く懐かしい……。





「……お待たせ」
「翼……」

 24時ジャスト。
 翼を筆頭に、ホストの面々が集まってきた。
 吸血鬼の格好に身を包み、薄い唇から覗く白い牙を光らせて。
 私たちのソファーを取り囲むようにして佇む彼らは、やっぱり闇の住人なのだと改めて思う。

「皆……話があるの」
 玲さんに視線を向けると、彼女は軽く頷いた。
 そして、静かに立ち上がるとにっこりと微笑んだ。
「……まさか、ホストになってるとは思わなかったわ」

 玲さんの言葉に、数名は息を呑み、何人かは眉根を寄せる。
 そして……

「……その声、まさか……」
 柾輝が呟くと、直樹が口をパクパクさせながら玲さんを指差している。
「もももももしかしてっ、いややや、もしかしなくてもっ、そうなんか!?」
「サル、お前何語喋っとんねん……落ち着け、阿呆」
「そうやで? 直樹クンが騒いでも、こっちは全然何のこっちゃさっぱりやわ」
「シゲ! ノリック! これが落ち着いとる場合か!? この人は――――」
 直樹が言うより早く、翼が玲さんの目の前に立った。そして、素早くサングラスを取り去ると、皆が一斉に息を呑むのが分かった。

「アンタ……どうして……」
「生きとったんか……!?」

 柾輝と直樹が、信じられないといった様子で呟く。
 周りも皆、自分の目を疑うかのような表情で佇んでいる。

「あき……ら……」
「……久しぶりね、翼……皆も……」

 呆然とした様子で玲さんを見つめているのは翼。
 そんな翼に、涙を浮かべて微笑む玲さん。

 ああ……やっと分かった。
 玲さんの微笑みは……

 翼と重なるんだ……。

「玲っ……無事だったの!? 今までどこで何して……」
「それを話しに来たの。翼、皆……」
「……分かった。お前ら、玲の話を聞いてやって」

 翼の言葉に、皆は神妙に頷いた。
 玲さんはソファーに腰を下ろすと、私に向き直った。
「……ちゃんはもう、この子達が吸血鬼だということは……知っているのよね?」
「はい……」
「そう……。実はね、私も……この子達と同じく、不老不死の実験体にされた一人なのよ」
「「「!?」」」

 驚いたのは、私ではなく皆の方だった。
 私は……何となく気付いていたから。

「玲も……!? あの時、俺たちより先に……」
「……クソッ。一体何人が、あの狂った奴らの餌食になっちまったんだよ!!」
 亮が乱暴に椅子を蹴り上げる。
 それをたしなめる克朗も、怒りで肩を震わせていた。
「……今更だけど、貴方たちを助けられなくて、本当にごめんなさい。悔やんでも悔やみきれないけれど……私は本当に、皆を助けたかったの。力が及ばなくて、ごめんなさい……」
「西園寺監督……気に病まないでください。監督だって、そんな身体にされてしまったんだし……あの時代、仕方が無かったんです」
 竜也が苦笑しながら言った。
「私は……指導者失格だったわ。本当に……皆にこうして会えたことだけが、私にとっての唯一の救いよ……」
 そう言って、涙を浮かべる玲さん。
 誠二がおろおろしながら捲し立てた。
「監督、泣かないでくださいよ〜!! 俺たちは、監督が無事だったことの方が、嬉しいっすよ!! ねぇっ、タク!?」
「うん。西園寺監督が最後まで俺たちを助けようとしてくれたこと……今でも覚えてます。本当に、感謝してます」
「藤代君、笠井君……」
「そうやで、監督! 翼のハトコだけあって、あいつらに一人で立ち向かっていった時には、マジで惚れそうになったんやで?」
「井上君……」
「ま、この人に惚れられても、嬉しくないと思うけどな」
「柾輝っ、余計なこと言わんでええ!」
「ふふふっ……二人とも、相変わらずね……」

 思わず笑みを零した玲さんに、皆は優しい微笑を浮かべた。
 何だか、この光景を見ているだけで、400年前の皆が手に取るように分かる気がする。
 そして直樹の言葉。

 翼と玲さんはハトコ同士……。

 微笑が重なった理由、それが分かった。
「そういうわけだよ、玲。ただこの400年、無駄に生きてきたわけじゃないだろ? 僕たちはあくまでも、常に前向きに生きてきたし、これからもそう。だから、玲が気にするのはお門違い」
「あらあら、翼のマシンガントークも、久々に聞いたわね」
 クスクスと笑う玲さんは、とても幸せそうだった。
「ほら玲、に説明しなよ。僕たちのこと、知らないから」
 翼が私の横に腰掛けて、玲さんに話を促した。
「あ、ごめんなさい。ちゃん、私はね、400年前彼らの指導者だったの」
「剣とか、弓とか……体術的なことを教わっていたね」
 英士が、思い出すような仕草をする。
「俺たち皆バラバラの場所に暮らしてたけど、まあそれぞれ、結構な上流貴族の家柄だったんだよなー。んで、たまたま社交界の場で出会ったんだっけか?」
「そうだな……それから、よく皆で集まったりしたんだよな」
 結人の言葉に、一馬が頷く。
「皆って実は……貴族出身のお坊ちゃまなのね」

 だから、ホストなんてやりつつも、品のある感じが出せるのだと気付く。
 品格だけは、生まれ持ってのものだとよく言われるように、育ちが大きく関係するもの。そりゃあ、上流貴族出なら、品が良いのも頷ける。

 英士がこそっと、私に耳打ちした。
「ちなみに、椎名の家は伯爵クラス。三上の家は、男爵だよ」
「……さすがと言うか、何と言うか……」

 ヨーロッパ史は、私の専門の一つでもある。
 翼の家はトップクラス。亮は、翼には及ばずとも、中々な家柄というわけだ。何となく、二人の振る舞いを見ていれば分かるけど……。

「ま、そんなヌルイ中にいたもんやから、拷問対象になってたん気付いたのも、後の祭りやっちゅーわけや。ホンマ、笑えへんわ」 
 シゲが自嘲気味に漏らすと、ノリックが眉を下げて笑った。
「そうやね……もうちょっと、色んなことに目ぇ向けとったら、こんなことにはならへんかったかもな」
 そんな二人を見た玲さんは、悲しげな微笑みを浮かべると、ふっと息をついた。
「……私はね、ずっとある研究施設に軟禁されていたの。400年前からずっと……誰かに監視され、データを採取されるような生活を送り続けていた」
「っ……」
 翼が俯く。吸血性を帯びたとはいえ、こうやって自由に、仲間と共に歩んでこれた皆は、玲さんに比べたらはるかに良かったのかもしれない。
「でも……ただ黙っていたわけじゃないわ。時が経つにつれ、私も自分の能力に気付き始めた。血を吸った相手の、その前後の記憶を消すことが出来ることとか……。これを駆使して、私の秘密を知る人間を、最小限にまで減らすことに成功したわ」
 玲さんは、私に微笑みかける。
「…私の秘密を知るのは、研究所の中でも上層部のみ。これを守ってもらう代わりに、クローン研究に尽力することを約束したの。当然、ちゃんのご両親も知らないわ」
「クローン……?」
 翼が怪訝な表情を浮かべている。
 私は玲さんに頷いた。
「翼……皆も。ちゃんのご両親のことは知っているかしら?」
「……製薬の研究開発、じゃないのか?」 
 亮を振り返った私は、曖昧な笑みを浮かべて言った。
「私もそう思ってたんだけどね……どうやら、ちょっと違ってたみたい」
「……?」
「本当はね……クローン研究をしてたらしいの」
「!?」

 皆の驚きが空気を通して伝わる。
 でも、私はもう……逃げない。

「玲さん……続けさせてもらってもいいですか?」
「……ええ、好きにしてちょうだい」
「ありがとうございます…………。皆、聞いてほしいことがあるの」

 私は皆を見渡しながら、玲さんから聞いたこと……そして、私が悟った全てのことを、語り始める。

「私の兄は……クローンの実験体にされたそうなの。胎児の時に」
「なっ……、それって……」
「私の両親は、玲さんと同じ研究チームには入っていたらしくてね。……実験体にされたのよ」
「そんな……そんなことが許されるのか……!?」
 驚愕の表情を浮かべた後、苦渋の表情を浮かべるのは竜也。
「翔が……クローンだと……? そんな……アイツが……!?」
 拳を握り締め、震える亮が憎憎しげに吐き捨てる。
「俺たちと同じ、拷問じゃなねぇかよっ……!!」

 私はここで、俯いている赤薔薇の女王様を見る。
「ねえ玲さん……。遺伝子には……その人の記憶が残ってるんじゃないですか?」
「……そうね。確実に証明できたわけではないけれど、細胞がその人物の記憶を持っているという結果は、数多く出ているわね」
「……やっぱり。それなら私の推測も、あながち間違っていないと思います」

 私は立ち上がると、彼の目の前に立つ。
 そして……おもむろに、彼を抱きしめた。

……?!」
「……貴方の記憶を……お兄は持ってる……」
「え……」
「お兄は……貴方の……遺伝子が組み込まれた人間なのっ……」
「何……だって……」

 抱きしめた身体を通じて、段々と鼓動が早くなっていくのを感じる。
 それはもう、私のものなのか、彼のものなのか分からなかった。
 そして私は……最後の砦を破ったのだ。



「……っ……お兄は貴方のっ………
翼の…クローンなのよぉっ……!」



 そうなのだ。
 兄には翼の遺伝子が組み込まれているに違いない。
 翼の記憶を、遺伝子が覚えていて……それで、吸血鬼についての知識を深めたり、薬学を研究したりしたんだ。無意識下で、そうなってしまったのかもしれないけれど。
 亮に自分から会いに来たかのようなお兄。
 まるで、最初から自分たちの存在に気付いていたかのような口振りを見せたという。
 それはきっと……椎名翼としての記憶が、お兄を突き動かしたから。

「ひっく……うぅっ……翼ぁっ…………」
「そんな……何で……っ……」

 やっと分かった。
 お兄があの時言いたかったことが。

……俺はね…あいつらを……」

 この言葉に続くのはきっと……


『――――救いたいんだ』


 お兄は常に、翼の遺伝子に突き動かされていたのかもしれない。もちろん、翔としての自我はあるに決まってる。でも、やはり無意識のうちに「翼」としての思いが出てきていたのだ。
 表情が似ているのだって、遺伝子が同じなら頷ける。翼とお兄は、ある意味同一人物だと言えるのだから……。
 でも……

「ごめん……ごめんね翼……貴方は貴方、椎名翼は一人だけなのに……私はずっと……翼とお兄を重ねてた……っ……翼の中に、いつもお兄を見てたっ……!!」
……」
「でも……それは間違ってた……。お兄は……私のお兄は翔だけ……。さっき…玲さんに話を聞いて、翼の遺伝子のことに気付いて……私、やっと分かったの。自分じゃない、他人を押し付けられて……翼には、本当に酷いことしてたって……」
、僕は……」
「ごめんっ……ごめんなさいっ……」
「……

――――ふわっ……

 翼が私を、優しく抱き締め返す。

「……翼……」
「もう、泣くなよ……」
「っ……」

 お兄が泣いている私に言う言葉。
 でも彼は……翼はお兄じゃない。
 顔は同じでも、全くの別人。

ちゃん、翼……」
「玲……知ってること、全部話してよ。大体の想像は付くけど……真実を知りたいからさ」
「ええ……そうね」


 翼は私を抱き締めたまま、顔だけを玲さんに向ける。
 私はただ、翼の心音に、耳を傾けていた……。




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 お待たせしましたー! 9話アップです。 今回は、ちょっと長くなってしまいましたが……詰め込むだけ詰め込んだ感がしてますが、まあ気にしないで下さい(おい)
 ついについに、翼と翔、そしてヒロインの感じていた思いが明らかになりましたね!!(お前が勝手にしたんだろ)そうなんです。翔と翼が似ているのには、こういうわけがあったんですよ……フッ(は?)あ、このお話はあくまでもフィクションですし、桃井は神を冒涜する気も、クローニングの賛否についても何も申し上げるつもりがないことだけ明記しておきます(念のため)ていうか、400年前に果たして、遺伝子を残す技術があったのかどうか……桃井の妄想の中でのお話なので(笑)でもこれは小説だし、何でもありですよね。うん。フィクションをフィクションとして楽しんでいただければ幸いでございますv
 さてさて、何だか姫とヒロイン、めっちゃ密着してますが、次回は一体どうなるのでしょうか。真実を知ったヒロインとホストたちの行方は……?