ちゃん、大丈夫?!」
「うんっ……何とか……」

 私たちは、ほぼ全速力で研究所を駆け抜けている。
 なるべく戦闘を避けるために。
 正直、彼らのスピードについていくのは苦しい。
 翼が腕を引いてくれているけど、腕は今にも引き千切れそうな程の負担を感じている。
 でも……皆必死だから、私だけ泣き言なんて言えない。

「この先の角を曲がって、地下へ降りる階段が見えたらもうすぐだ!」
「そうっすね! …………あっ」
「……嘘……」
「フン……敵が少ないと思ったら、こういうことか」

 階段へと続く廊下には、研究員で溢れ返っていた。
 その数は、今までの比にならない程に多い。

「どうしよう……」
「……進むしか、ないね」
 翼が胸元から拳銃を取り出した。
 すると、それを制するように誠二と竹巳が前に出る。
「やーっと俺たちの活躍の場が出来たっ!」
「クス……そうみたいだね」
 二人はナイフを二本ずつ手に持つと、それを構えた。
「二人とも……」
 二人は振り返った。
 その瞳は、真っ赤に染まっている。
「キャプテンが誇れるような、仲間でありたいんだよ、俺たち」
「俺なんて名指しで心配されちゃったしさ! ここらで挽回したいんだよね」
 竹巳は微笑んだ。
「だから、ここでお別れだよ」
「え……」
「俺たちは、この先には行けない」
「どうし……て?」
「うーん……どうしても、かな?」
 誠二が眉を下げて言った。

 本当は分かってる。二人が何をしようとしているのかなんて。
 今までの皆を見てれば、想像するのは容易だ。

「どうして……二人が……」
ちゃん……ごめんね。でも、全員がここで終わるわけにはいかないだろ? そんなことしたら、俺たちの400年が無駄になっちゃうよ」
「でもっ……」
……三上先輩を頼んだよ」
「っ……」
 二人はそのまま研究員たちの中に飛び込んでいった。

「接近戦なら、負けないよーだ!!」
「誠二、背中は預けたよ」
「へへっ、任せて!」
 二人のナイフ裁きは、とても鮮やかで。
 剣舞を見ているようだった。
「ケッ……てめえらに、心配されるような俺様じゃねえっつの!」
 悪態をつく亮の瞳は、赤く濡れていた。
 
 私たちは、二人が裂いて作った道を駆け抜ける。
 銃が壁にめり込む音、刃物が切り裂く音が絡み合って響く。
 テレビや映画でしか見たことのなかったシーンが、今目の前で繰り広げられている。嘘のような光景が……。

「誠二っ! 竹巳!!」
 私を見つめる二人に、叫ぶ。
「私、信じてるから!! 二人は絶対大丈夫だって信じてるから!!!」

 二人は絶対に大丈夫。
 他の皆だって、きっと……。





 W The last big gamble.





「行ったよ、ちゃん」
「……そろそろいいかな」
 俺はポケットからリモコンを取り出すと、そのスイッチを入れた。
 タイマーが作動する。
「誠二、俺に言いたいことはある?」
「アハハ、タクに言いたいことはいっつも言ってるよ!」
「クス……それもそうか」
「あ、でも一個だけ!」
「ん?」
 誠二は敵をかわしながら、俺にウインクした。
「タクは俺の、一番の友達だよ!」
「……」

 ……三上先輩、誠二はやっぱりバカです。
 でも……それでいいんですよねキャプテン。
 俺らは、こんな誠二に救われてきたんだから。

「誠二、俺も誠二に言いたいことあるんだ」
「えっ、何なに!?」

 本当はにも言いたいこと、あったんだけど。
 それはちょっと、今は御預けかな。

「俺もね――――」

 タイマーが0を指し、辺りが閃光に包まれた。
 全てのものを飲み込んでいく閃光。
 音も色も何もかもが無くなった瞬間、俺は目の前で笑う友人に言った。

――――誠二が一番の友達だよ。











 階段を下りている途中、激しい揺れと爆音が響いた。
 それと同時に砂煙が吹き込んでくる。
「ごほっ……けほっ……」
「バカ代、笠井……」
「っ……」

 二人がどうなったのかなんて、考えたくない。何をしたかなんて、考えたくない。
 ただ……二人が生きていることだけを信じたいの。

「翼! あれだ、あの一番奥の部屋が資料室へ繋がってる!!」
 柾輝が声を張り上げる。
 廊下の最奥に見えるのが、目的の場所。
 あそこに……全ての鍵が眠っているらしい。

 でも、やっぱり……

「……簡単には通してくれないのね」

 私たちの目の前に立ちふさがる研究員たち。しかも、今までとは違い、持っている武器が明らかに凶悪になっている。
 本気で……殺されるかもしれない。
「翼……」
、下がって」
 翼が銃を構えると、柾輝も横に並んだ。
「クッ……最終試合《ラスト・ゲーム》だな」
 亮が引き金に手を掛ける。

 でも私は……ファウスト。守られるだけじゃダメ。

っ……!?」
 私は近くにいた研究員の腕から、拳銃を奪い取った。まさか私が来るとは思っていなかったのだろう。案外簡単に奪えてしまった。
 咄嗟に反応した翼に、思いっきり腕を引かれて引き寄せられた。
「バカ! 何やって――」
「守られるだけなんて嫌なの。私も皆を守りたい」
 そう言って私は、リボルバーを構える。

 この感覚……大丈夫。きっと撃てる。

「ククッ……やっぱりお前は、最高だぜ」
「……銃なんて撃てるの?」
「撃てなきゃこんなことしないよ」
 私の言葉に、翼が目を見開く。
 柾輝が口笛を吹いて、苦笑した。
「どうするよ大将、銃器を使いこなすファウスト様だったなんて」
 海外暮らしが長かった私は、お兄と射撃場に連れていってもらったことがよくあった。実生活において使うことは皆無だったけど。
 ……まさかこんなところで役に立つとは思わなかった。
「……何笑ってんのさ、
「ふふっ……人生無駄なことなんて、何一つ無いんだなって思って」
「……同感」
 お兄……私、きっとやってみせるからね。
「お喋りはその辺にしてもらおうか。おとなしく銃を捨てれば、命だけは助けてやれるが?」
 私は引き金に手を掛けて見据える。
「……冗談言わないで。そっちこそ、銃を置いておとなしくしなさい!」
「うるさい小娘が……構わん、撃て!!」

――――ダンッ ダンッ ダンッ

 リボルバーから煙が立ち昇る。
 それと同時に、数名の研究員が腕を押さえて倒れ込んだ。
「……勘は鈍ってなかったみたいだな」
「柾輝……」
「お前にその銃は似合わねえよ。血生臭いのは、俺たちだけで十分だ」
 柾輝は研究員の持っていた銃を拾うと、両手にそれを構えた。
「やるじゃん、柾輝。三上、ぼさっとしてると全部取られるよ」
「けっ! 言われなくてもな!!」

――――パンッ パンッ パンッ

 三人の銃が同時に火を噴き、試合は始まった。







っ、伏せろ!!」
「きゃあっ!!」
 翼が私を抱きかかえ、そのまま床を転がる。
 そしてその体勢のまま、銃を撃った。
「ぐはっ!」
「くぅっ……!!」
 腕を押さえた研究員に、すかさず手刀を振りかざす柾輝。
 研究員はそのまま倒れ伏した。
「柾輝、お見事っ!」
 喉を鳴らして笑った柾輝は、そのまま見事な立ち回りを披露し始めた。
 それを見た翼が、ぼそっと洩らした。
「五助…ロク……」

 昔の仲間の名前……だろうか。
 そう言えば皆は、吸血衝動を抑えすぎたせいで自我を失くした仲間を失ってるんだ。もしかしたら、その時の仲間の名前かもしれない。

「ぐっ……!?」
「亮!?」
 亮が腕を押さえて、その場に倒れ込む。
 その身体には、沢山の細い針が刺さっていた。
「三上っ、お前……」
「ちっ、傷が……治らねえ」
「何……?!」
「どうやらこのうざってえ針が原因らしいな……ごほっ……」
「三上っ!」
 亮は口から血の塊を吐き出す。
 胸が……真っ赤に染まっている。
「あ……きら……っ……」
……」
 亮が私に手を伸ばす。私はその手をしっかりと掴んだ。
 その手は……信じられないほど冷たい。
「くっ……ここまで……か」
「何言って……っ……そんなわけ……ない、でしょ?」
 亮の手に力がこもる。
「翔に……大馬鹿野郎って言っておけ。大切なら、一番近くで守れってな……」
「っ……」
「……泣くなよ、。イイ女が……台無しだぜ?」
 泣いてないよ……ただ、涙が止まらないだけ。
「ククッ……最初みたいに、啖呵切れよ。俺を見据えてきたあの目を……見せてくれ」
 そう言って私を見上げた亮。
 その瞳に映るのは、私。
 私は……。
「……こんなところで……っ……くたばるんじゃないわよっ……!!」
 涙が浮かんでも、私はこの人の目を逸らさない。
「お兄に会ったら、亮が言ってくれるんでしょ……!? 私を一人ほったらかしといて、悪い兄だって……」
 亮が微笑んだって、私は泣いちゃダメ。
 涙が止まらなくても、泣かない。
「ハハハッ……流石だぜ、。それでこそ、俺が見込んだ翔の妹だ……」
「あき――――」

――――ドンッ

「!?」
 突然亮に、突き飛ばされる。
 ゆらりと立ち上がった亮はニヒルな笑みを浮かべて、そのまま研究員に飛び掛った。
「てめえらの血なんぞ飲みたくもないが、全部忘れてもらうぜ!!」
「亮っ! やめてっ!! そんなことしたら、亮が――――」
 背後から耳打ちされた。
、翼と先に行け」
「柾輝…………――っ!?」
「……見たとおり、俺も三上さんと変わらねえ。傷が治らなくなって……そろそろやべえんだ」
 そう言って苦笑いを浮かべる柾輝は、足を引きずっていた。足には痛々しい銃弾の痕。
「柾輝……」
「翼、を頼んだぜ。俺は三上さんとここに残るからよ」
「……五助とロクが、きっと助けてくれる」
 翼の言葉に、柾輝は一瞬面食らったような顔を見せ、笑った。
「だといいんだけどな」

「翼……」
「……行くよ!!」
 翼は私の手を掴むと、そのまま資料室に向かって駆け出した。

―っ!! 俺たちはお前に賭けてるからな!!」
「翼を頼むぜ!!」

 亮と柾輝の叫びに、私は嗚咽を押さえるのが精一杯だった。
 先を走る翼の目尻には、薄っすらと涙が見えた。









 扉まで、あと数十メートルというところで、私たちの前に研究員が立ちはだかった。
 銃を構えると、一斉に相手が撃ってきた。
 それはあの……細い針。
「くっ……!!」
「きゃっ……あぅっ!」
!!」
 私の腕に、細い針が刺さった。
 でも、特に何も感じない。ただ、刺さった痛みだけが襲ってくる。
っ、大丈夫!?」
「うん……ちょっと痛いけど」
「くそっ……」
 翼が一歩引くと、相手は一歩前に出てくる。

――――ダンッ ダンッ ダンッ

 翼の銃撃にも、研究員は動じない。
「ちっ……コイツら、しつこいんだよ!!」

――――パンッ パンッ……カチッ カチッ

「くそっ……」
 そしてついに、弾切れになってしまった。私は咄嗟に翼の前に出る。
「翼、どいて!!」

――――パンッ パンッ パンッ

「ぐっ」
「この女っ……」
 私も銃で応戦するも、素人の無意味な抵抗にすぎなかった。翼は拳銃を捨て、激しく切り込んでいくが、私を守りながらで上手く動けない。
 私たちはあっという間に囲まれ、身動きが取れなくなってしまった。

「……敵は六人」
「私たちは二人……だね」
「……
「翼……?」
「ちょっと我慢しろよ!!」
「えっ!?」
 私の言葉をかき消すように、翼は私を抱え上げる。
 そして……

「身体を丸めて、頭を守れ!!」

――――気付いた時私は、宙を舞っていた。



 スローモーションで進んでいく風景。
 翼が、何かを取り出しているのが見えたその直後、身体が地面に叩き付けられる。
「っ……!」
思わず息が止まる。そしてその勢いのまま数メートル転がった。私は翼に、投げられたらしい。
「っ…つば――――」
 身体を起こそうとした瞬間、目の前が真っ赤に燃え上がった。

――――ボワッ!!!!!

「っ!?」
 熱風が吹き荒れ、視界は黄色と赤の入り混じったような炎で覆われる。

 顔が焼けるように熱い。
 肌が焦げるような、嫌な匂いが漂ってくる。
「翼……!!」
 粉塵が舞い踊り、煙の中にシルエットが見えた。そのシルエットは、ふらつきながら立ち回っている。一人……また一人と、そのシルエットの前に倒れていった。
「翼―っ、翼っ!!」
 翼の姿が見えた。
 今までの立ち回りは、翼だったのだ。しかし、その体はボロボロで、焼け焦げている。

「くそっ……これでも喰らえ!!」
「うっ……!!」
「翼―っ!!」
 研究員の一人が、何かを翼に刺した。
 その瞬間、翼の体が大きく傾く。しかし、何とか踏み止まった。
「ただの人間のくせに……しぶといんだよ!!」
「ぐはっ!」
 翼の蹴りが、研究員を遠くへ吹っ飛ばす。
「フンッ……400年を舐めんな……ぐっ……」
 肩を押さえながら、荒い息を吐く翼。
 今すぐにでも駆け寄って、近づきたいのに……私と翼の間には、大きく燃え上がる炎。そして瓦礫の山。とてもそっちへ行けそうに無い。
「翼っ……翼っ……」
 私の声に、翼が振り返る。
 白い白衣は、真っ赤に染まっていた。
……良かった。何とか無事みたいだね……」
「翼っ……何で!? どうして……?」
「ファウストを守ることが、メフィストの使命だから」
「っ……」

『いたぞ!! 相手は一人だ! さっさと殺せ!!』
『何だあの爆発は!? 急いで消火を!!』


「あーあ……また来た」
 翼は倒れた研究員たちから銃を奪うと、それを両手に構えた。
「翼……やめて……」
「……、先へ行きな。多分その部屋には、誰もいないはずだから」
「翼!」
「カードを差し込んだら、指紋認証画面が出てくる。そうしたら、渡したフィルムを使うんだよ」
「嫌、嫌だよ翼! 私を一人にしないで……っ……」
「資料室は、その部屋の奥にあるみたいだから……後は、片っ端からコンピュータを調べるんだ。データを盗み出したら、玲のディスクを入れてブロックを外せ」
 翼の説明も、上手く頭に入ってこない。
「不破が作ったチップを入れれば、今後は外のコンピュータからでもデーターベースに侵入可能になるはず。そうすれば、こっちの勝ちだ……」
 研究員たちの足音が、段々近づいてくる。
 私は、涙が止まらなかった。
 熱さと体の痛みなんか気にならないほど、心が痛い。
「翼っ……私一人じゃ出来ないっ……行かないでっ……」

 泣きじゃくる私。
 炎の音が響く中、翼の苦笑したような声が聞こえた。

「……どうしてお前は、俺の前だと泣くのかね……」
「っ……うっ……」
「アイツらの前では、絶対泣かないのにさ」
「つば…さぁ……」
 見上げた先には、優しい微笑み。
 戦場の中には不釣合いな、穏やかなもの。
「……俺たちはお前に、400年の全てを賭ける」
「……ひっく……うぅっ……」
「それほどまでに、お前に入れ込んでるんだよ」
「つ……ばさぁっ……」
「こんな20数年しか生きてない奴になんて、僕たちもほとほと酔狂だよね」
 銃を一つ、私に向かって投げる翼。
 私はそれをキャッチする。
「だから……頼む。お前にしか、頼めない」

 それは、血痕の付いた銃。
 翼の……皆の思いが詰まったもの。

――――ボワァッ!!

 炎が更に勢いを増して、私たちの間を隔てる。
 この炎は、私たちの想いの強さの表れ。全ての証。
 そして……一時の決別の炎。

「……翼、覚えておいてよね」
「?」
「貴方達は、私のメフィスト……」
「……」
「私の命尽きるまで、貴方達は私のモノなんだから……っ……勝手に死ぬなんて許されないんだからね……!!」
 立ち上がった私に、翼は不敵に微笑んだ。
Yes, master...」

 私は絶対、皆を諦めない。
 皆が諦めても、私だけは皆を諦めない。
 涙を拭って、思いっ切り笑顔を作ると、翼は満足そうに微笑んだ。

 そして私は、翼に背を向けて駆け出す。
 熱い炎が、私を後押ししてくれているような気がした……。






「……さて、そろそろ時間切れだね」
「貴様ら……化け物が……」
「化け物……確かにそうかもね。でも……」

――――ドゴッ!!

「ぐあっ!」
「お前らの方が、よっぽど怪物だよ」

 柾輝……さっきお前が立ち回ってた時。
 アイツらが一瞬、お前の横で戦ってるように見えたんだ。
 お前らとつるんでたあの頃が、戻ってきたように思えたんだよ。

「ぐっ……がはっ……っ……」
「フンッ、手こずらせやがって……」

――――ドカッ! バキッ!!

「ぐはっ……げほっ! かはっ!……」

 なあ、五助、ロク。
 俺は、お前らの分まで頑張って生きて、きっと元の身体に戻るって誓った。お前らもそれを望んでくれてるだろ?
 なら……アイツを……を守ってやってくれ。
 アイツが俺たちの希望、唯一の救いなんだ。アイツの笑顔が、俺たちの拠り所なんだよ。

「っ……こいつ、目が……!!」
「今から全てを忘れさせてやるよ」
「なっ……!? ぐあああああああっ!!!!」

 生温くて、不味い血。
 コイツらの腐った性根が、俺の体を蝕んでく。

「…………ほら、次はどいつ?」

 でも……今だからこそ、この力を活用しなくちゃね。
 ただ黙って殺られるなんて、僕のポリシーに反するんだよ。

「血の狂宴……たっぷり味あわせてやるよ」


 ……
 お前は俺たちの長い人生で、最大にして最高のギャンブラー。
 絶対に、勝ってみせてよね。





To be continued....?


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 ついに……ここまで辿り着いた! アクションシーンは、書くの楽しいけど疲れます……。回し蹴りとか! 銃撃戦とか!! なんちゅーファンタジーやねんって自分に突っ込みまくりです。一人になったヒロインは、気丈にも一人で立ち向かっていくことを決心しました。後、三話! あと三話で吸血鬼輪舞曲とお別れです(ホントに終われるのか……?)新年早々、おっもい、くっらいディープな話ですが、最後まで突っ走りたいと思いますので、どうぞ宜しくお願いしますv 次回はついに、あの方々が……?! あ、ちなみに『吸血鬼騎士」は笛キャラのことです。ヒロインを守るっていう感じです。