ファイル0 都市伝説って何ぞや?




「玲ちゃん、何見てるの?」
「あら。これはね、都市伝説調査ファイルよ」
「都市伝説調査ファイル?」
「そう。ある筋の人に頼まれたんだけど……この内容を、もっと子供にも分かるように噛み砕いてくれないか、ですって」
「ふーん……都市伝説かぁ」
「あら、他人事みたいに言って。これやるの、たちなのよ?」
「え!? 嘘!?」
「本当よv」
「聞いてないよ、玲ちゃん!」
「何言ってるの。貴女たちは立派なうちのメンバーだもの。これくらいはどうってことないわよね」
「うぅ……また仕事が増えてく……」
「うふふ、皆で協力して頑張ってねv」
「うぅ……(泣)」






「というわけで、皆。今回から何回になるかは分かりませんが、
都市伝説をどんな人でも理解できるように、私たちで頑張るってことになりました」
、お前の説明じゃ、全然意味分かんないんだけど」
は日本語の勉強からやり直した方がいいかもね」
「翼と英士は思いやりって言葉を理解し直して下さい」
「とにかく、都市伝説について分かりやすく、かつ面白く説明すればいいんだね?」
「そうそう! さすがは竹巳っ」
「でもさ、都市伝説ってそもそもどんなものを言うんだっけ?」
「誠二はもういなくなっていいよ」
「え!? そんなタクっ、酷いよ!!」
「バカ代! それも分からないで今まで調査してやがったのか!?」
「ありえねえ……」(一馬)
「何だよ皆して! だったら皆は、都市伝説を説明できるのかよ!?」
「当然でしょ。都市伝説っていうのは、
『本当に起きた出来事として、まことしやかに囁かれる噂話のこと』だよ」
「そうだね。この場合、
真実かどうかは問われない。あくまでも、実体のあやふやな、でも妙に信憑性のある噂の総称が『都市伝説』と言われているらしいよ」
「さすがクールビューティと姫様……サラリと決めたわね」
、クール何とかって何?」
「姫様って……誰に向かって言ったわけ?(にっこり)」
「いや、別に……あはは……」
「確かに英士や椎名の説明は完璧だけどよー、じゃあ
噂話都市伝説ってどう違うんだよ?」
「おい結人! 英士に喧嘩売るなって……(汗)」
「結人……?」(英士、結人を睨んでいる)
「ひっ……お、俺はそんなつもりじゃ……一馬、お前も何とか言えって!」
「バカずまは黙って」
「うぅ……俺ってバカずま……」
「ちょっと、皆……(汗)」
「はあ……何や揉めとるみたいやから、僕が説明するで? そもそも、都市伝説っちゅー言葉は、アメリカの民俗学者、
ジャン・ハロルド・ブルンヴァンが1981年に発表した『消えるヒッチハイカー』によって、一般に浸透したとされとるで。その彼の定義によると『伝説は起こったと考えられる出来事に関しての、簡潔で誰が言い始めたか分からない実証不可能な報告。口伝えに流布する場合も、マスメディアで流布する場合もある。噂は伝説に比べ、概して短命で話の完成度は低い、だそうや」
「何や偉い難しいのぅ……」
「もうちょい簡単にしよか。つまりや、都市伝説っちゅーのは、『最近あった出来事』として語られていても、
実は同様の話がずっと前から存在してることがほとんどなんや。時代や場所が変わると、話の細かい部分は変化するんやけどな、基本的な部分は変わらないんやで。どや、分かったか藤村?」
「おう、まあまあやな」
「何や、えっらい上から目線やね……」
「ノリックの説明すっごい分かりやすかったよv つまりつまり、
都市伝説は時代を超えて繰り返されるってことよね?」
「そうや! さすがちゃんやね」
「えへへ」
「こらノリック。どさくさに紛れて、に抱きつくなっちゅーねん!」
「あら、バレた?」
「バレバレや」
「あはは……。まあとにかく、これから毎回テーマを決めて、それについて紹介していくってことになったから、皆下準備よろしくね」
「玲のやつ、また自分だけ楽しようとして……」
「あら翼、何か言った?」
「……別に(いつの間に出たんだよ)」
「ちなみに、皆がどの話を担当するかは私が予め決めておいたからv あ、は全話担当してねv」
「え!? 何で私だけ?!」
「だって女の子いないと花がないじゃない。つまらないわ、そんなの(私が)」
「そんなぁ……」
「それに、貴女がいないと皆のやる気が出ないから。ね? 皆」
「え……」

 一斉に頷く面々。肩を落とす

「はう……なんで私ばっかりこんな目に……(涙)」
「うふふ、ヒロインはこうでなくちゃ」
「とほほ……あーあ。でもまあ、やるしかないかぁ。玲ちゃん、担当決めた紙見せてー」
「はい、これよv じゃあ後はよろしくね」
「ふぁーい……。えぇっと、記念すべき第1回目は……
誠二竹巳だよ!」
「俺とタク!? タクと一緒かぁ、良かった!!」
「俺は誠二と一緒で迷惑かな」
「え!?Σ(|||´■`|||;;Σ)!!」
「何? 誠二」
「いい今タク、酷いこと言わなかった?」
「別に、何も言ってないよ。空耳じゃないの?」
「そうなのかなぁ(汗)」
「あはは……まあ、二人仲良くね。って、私もか(汗)ではでは次回は、
私、と藤代誠二・笠井竹巳トリオでお送りします。どうぞお楽しみにv」
「よーし、頑張るぞ!」
「誠二一人で頑張ってね」
「そ、そんなぁ!?(泣)」
「大丈夫かな……こんなんで(滝汗)」



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