エピソード;1


キーン コーン カーン コーン・・・

きゃーーーー!!やっと終わった〜〜!!んもぅっ、どうしてこんな日に限って授業が長引くのよ!!今日は早く帰って静落して、先輩落して、薫ちゃん落して・・・・・・。とにかく!早く帰って『ときまほ』やらなくっちゃ〜〜☆
昨日は序章まで行ったから、やっと今日から第一章には入るんだよね。まず落すのはやっぱり静よね。セーブも静ルートにしたし。早く名前で呼んでもらえるように頑張らなくっちゃ♪



 そう、ってあの声で呼んでもらえたらもう鼻血・・・・・・ん??

、今日暇?俺新しいシューズ買いに行きたいんだけど、付き合ってくれない?」

 あ・・・・。

 今私の前に立っている男・・・。紹介します。。私の彼氏です。黒髪の、顔だけは格好良い人。やるときはやるんだけど、いつもはアホ。っていうかアホ。

「シューズってテニスの?」
「うん、この前の練習日に紐が気持ちいいくらいに切れてさ。これも結構長いから代え時かなって・・・。」
「う〜〜〜〜ん・・・・。」

 わざと困ったようにしてみせる私。だって・・・・ねぇ・・?心の中では即答してるけど、彼氏に
  『乙女ゲーやるから無理!!』
 なんて言えなくね!?言えなくね!?

「・・・ごめん、私、今日お母さんの手伝いするって約束しちゃってて。まっすぐ帰らなくちゃいけないんだ。今度じゃだめかな?」
「いや、急に誘った俺が悪いから。買い物は、まぁ、友達誘って行くさ。でも今度一緒に出かけような。お母さんに宜しく。」

 うん!!ごめん、。私は愛に生きるよ☆
本当は一緒に行きたいんだよ?本当だよ?でもね・・・でも・・・・






ゲームを買った次の日に誘うお前が悪い!!





そのままに別れを告げ、目指すは家。待ってろよ!静!!






――――家にて―――――

 よし、コンビニで買ったお菓子O.K.(手が汚れないもの)
   さっき入れてきたお茶O.K.(なるべく保温効果がある入れ物)
   ひざ掛O.K.(寒さ防止)
   体の前にはクッションO.K.(疲れ防止+α)←分かる?

スイッチ、オーーーーン!!


テレレ〜〜〜

ええっと、ロードで。あっ始まった。


ザワザワ・・・ザワザワ・・・。

「ん〜〜〜。眠い!!」
今日から授業。緊張して昨日眠れなかった。だって魔法の勉強するのよ?私が。プラネタリウムしか出来なかった私がよ?ドキドキしちゃう!!どんなことするんだろ。
でもやっぱり一般教養も勉強するんだよね。私が嫌いな数学とか数学とか数学とか・・・。それで+α魔法の勉強とかかな。昨日高城君に見せてもらったみたいに、私も早く色んなことできるようになりたいな。

「おはよう、さん」
「あ、おはよう、高城君」


―――あ、静だ!!やっぱり格好良い〜。

「大丈夫?昨日眠れなかったの?」
「大丈夫、大丈夫。有難う。あのね、今日から授業始まるでしょう?私、今まで普通の学校だったから緊張しちゃって・・・。」
「ああ、俺も去年そうだったよ。この能力はもともと使えたけど、実際に授業となるとね。」
「うん。だからちょっとだけ寝不足なの。」
「そっか。無理はしないでね。授業は一般教養と魔法の授業があるんだ。魔法の授業は歴史とか数式とかあるけど、一番多いのは実践かな。」
「嬉しい!!私、魔法ってプラネタリウムしか出来ないから、色んな事できるようになりたいの。」
「しかなんて。聞いたよ。昨日凄かったみたいだね。」
「あ・・・うん。今度、約束通り見せるね。」
「うん、約束。」
「あと、昨日は有難う。助けてくれて。本当に助かったよ。素敵な魔法も見せてもらっちゃったし。」
「いいんだ。また必要になったら言って。あぁ、それと一つ忠告。眠くても野中先生の授業は寝ないほうが良いよ。」
「え?」
「受けてみれば分かるよ。」
高城君はちょっとだけ悪戯っぽくそう言った。その後すぐに野中先生が入ってきて、理由は聞けなかった。
でもその日の野中先生の授業で分かってしまった。授業中に居眠りをしてしまった生徒がいたのだ。その生徒は罰として校庭十週を言い渡されていたとさ。

―――なんかちょっと静と良い雰囲気ですね。っていうか、先生。変なところで体育会系なのね。古いし。
    んで、場面は変わって。


さん」
――昼休み。突然野中先生に職員室へ呼ばれた。
「昼休み中に悪いね。僕からこの学校について、ちゃんと話してなかったから。」

―――やべ、この先生マジ格好良い。そんな困った顔しないで下さい。

「いえ、こちらこそ。」
「えっと、この学校の成績評価のことなんだけど。少し話とかは聞いてる?」
「はい、少し。」
ええ、ええ。それはもう。ネットとパンフレットで調べまくりましたから!!テストは一年に一回で、一般教養と魔法の筆記と実技。これに受かれば普通に進級できる。駄目なら留年。ただ、体調が悪いときなどは違う日に変更できる。
「ただね・・・。今年はちょっと違うんだ。」
 先生が言うにはこう・・・。

 この学校は三年に一度、特殊なイベントが行われる。

―――なんか某映画で見たような・・・

 
この“フィーナル”国が直々に運営している、魔法を使える人間を育成することに特化した魔法アカデミーでは、毎年「フィーナル祭」という文化祭が行われている。
これは展示物や出店・演劇などの、普通学科の他校と同じような行事である(実際少しずつ魔法を使った作品となってくるので、通常の文化祭とはやはり違っているのだが)。
しかし、この文化祭、三年に一度だけ、特殊なイベント―――特別に全校生徒の中から一番優れた魔法能力者を決める競技会が行われることになっている。ただし、全校生徒誰もがそのイベントに参加できるわけではなく、各学年から二人ずつ代表を決め、合計6名で競い合うのだ。競技は四大基礎魔法やその他の魔法の実技が中心に行われる。どのような手順で決められるのかは当日まで知らされず、各々の日々の努力が試されることになっている。

「まぁ、1〜3年までやるものだから、そんなに難しい問題は出ないんだ。でも魔法って個人のセンスとかも試されるものだから、そこで点数が付けられるんだ。」
「そうなんですかぁ・・・。参加者ってどうゆう風に決まるものなんですか?」
「来月に実力テストを行います。」

うぁ・・・。早速テストかぁ。だからちょっと違うって事だったのね。やられたわ。折角一年に一度って聞いて嬉しかったのに〜〜!

「はは・・。残念だね。まぁ学校に慣れるためにも良いんじゃないかな。今年だけだし。それで、各学年の成績1位と2位が参加することができるんだ。でもこれ、ただ一番を決めるだけのイベントじゃないんだよ。」
「え?」
「この学園、国立なだけあって、この国の官僚やOB・OG、民営の企業の重役が沢山見に来るんだ。だから自分のいいところをアピールできる大きなチャンスなんだ。毎回、皆必死になって競い合っているよ。」
「へぇ・・・」

 まぁ私には関係ないかな。受験で勉強したけど、ずっとここで学んでた人たちには到底敵うわけないし。代表になるなんて夢のまた夢・・・。

「頑張ってね。」
「ふぇ?」
「参加するとかしないとか、そういうことじゃなくてね。折角努力してこの学校に編入してきたんでしょう?なら、思いっきり楽しまなくちゃ損じゃない。与えられたことを精一杯やるといいと思うよ。」


―――先生・・・。ズルイ。その笑顔は反則です。なんだ?こいつ。やばいって。ちくしょう!!なんか思いっきり乙女ゲームって感じだけどOK!!乗ってやろうじゃないの!?格好良いから全て許せてしまうわ!!・・・ん?

1.「はい!!有難うございます!!(笑顔)」
2.「はぁ・・・。(引き気味)」
3.「はぁ〜〜い☆(可愛く敬礼)」


―――何この選択肢。なめてんのかって感じですけど。オタクをなめんなよっ!?こんなの1番しかねーよっ!!つか3番とか死ねって感じ。こんな女やだし。おいしょっ。

「はい!!有難うございます!!(笑顔)」
「うん。あとは部活のこととか・・・何か聞きたいことはあるかな?」
「ええっと・・・」
学校入る前に結構調べてきちゃってるから、だいたい分かってるんだよね。さすがにこのイベントについては知らなかったけど。まだまだ甘かったわ。身近なことは静君に聞けばいいし。
何質問しよう?

1.「先生の好きな女の子のタイプ」
2.「高城について」
3.「特に何も質問しない」

―――らしくなってきましたね。まず、3番はありえないでしょ?つまらないし。1か2番だけど・・・。最初は静ルートで行こうと思うの。でもなぁ・・・。
   このゲーム2股とか出来ないのかな?折角なら同時に落したいよね。
・・・・・・いいや!!今はきっと高城とか関係ないよ!!ということでポチっと。

「先生ってどうゆう女性が好みですか?」
「えっ!?」
ガタタッと先生が慌て始めた。一所懸命落ち着こうとするが・・・
「年上ですか?それとも年下?」
次の質問にあせってどんどん状況が悪化していく。

―――やった〜〜〜〜〜!!先生が!!先生が!!可愛すぎる〜〜〜!!顔が真っ赤になってる。

「野中先生!!職員室では静かに。」
「すいません。」
学年主任の先生に怒られ、野中先生はやっと落ち着きを取り戻した。
さん。とりあえず、もう僕の話は済んだから。」
帰れというよりは帰ってくださいという視線を投げかけられる。
「・・・はぁい。失礼します。」
残念。折角先生の好みのタイプが分かるかもしれなかったのに。私は先生の席から離れようとした。

ぱふんっ

「あんまり大人をからかうものじゃないよ。」

先生は私の頭に軽く手を乗せ、そう言った。顔はまだ赤かったけど、優しい顔をしていた。



職員室を出る。優子には先に食べててって言ってあるから、私は学食にでもいこうかなぁ。それにしても先生のあわてっぷり凄かったなぁ。いくら純粋でもあんなに・・・

「セーーンパイっ!!」
ドスッッ!!
「きゃっ??」
突然凄い勢いで何かにぶつかられた。
「センパイ!!」
「薫ちゃん!?」
「何してんの?こんなとこで。」

 
薫ちゃん・・・。ナイスタックル・・。内臓が出るかと思いました。

「職員室に行ってたの。野中先生にこの学校のことちょっとお聞きしにね。」
「なーんだ!!それなら俺が教えてあげるのに!」
「ふふ、有難う。でも薫ちゃんだって一年生なんだから、知らないことの方が多いでしょう?」
「オレの兄貴がここの卒業生なんだ!それに一年生は結構ガイダンスとか多いし。だからなんだって聞いてよ!」

―――あっ、選択肢

1.「有難う。じゃあそのときはお願いね。」
2.「やさしいんだね。」
3.「お兄さん紹介して。」

―――・・・・・・・・!!!!!何これ!!思い切ったなぁ、この選択肢。そうね!!出来れ  
   ば薫ちゃんもいいけどお兄さんもよさそうね!!だって、ただでさえ薫ちゃん格好いいの  
   に、お兄ちゃんとくらぁ。美形間違いなしよ。そんでもって過去の「フィーナル祭」のこ  ととかも聞けちゃうかもしれないし。でもまぁ、明らかに薫ちゃんの好感度下がるよね・・・。まぁそこが乙女ゲーの醍醐味なんだけど。よし、さようなら!!

「じゃぁ、お兄ちゃんって紹介してもらえる?」
「―――えっっ・・・?」



――― 一瞬薫ちゃんの表情が固まった


「あのね、『フィーナル祭』ってあるでしょう?」
「・・・えっ!?・・・あっ、ああ。」
「薫ちゃん?」
「うん、それで?」
「・・・今職員室で野中先生に来月テストがあるってお聞きして、どんなイベントなんだろうって思って・・・。三年に一度しかないから、実際の雰囲気とか分からないし。」
「なんだぁ」
「???まぁ、実際に私が代表者になるわけじゃないから、関係は無いんだけどね。単なるミーハー心って感じかな。」
「そんな事言って〜。先輩だって凄いじゃん。オレ、うちの学校の編入試験って難しいって聞いたことあるよ!」
「う〜〜〜ん。勉強は死ぬほどしたけど、ほとんど運の部分が強いしなぁ。」
「またまた。でも良かった。」
「ん?何が?」



「・・・また取られちゃうのかと思った・・・」



「何が?」
「なんでもない!!」
 良く分からない。かおるちゃんはイヒヒって感じで笑ってる。



「そだ!!センパイ?」
「え?」
「もうお昼ご飯食べた?」
「ううん、これから学食行こうと思ってたんだけど。」
「やた!!じゃぁ一緒に行こう!!オレもまだなんだ!!」
グイグイと引っ張られて、結局薫ちゃんとランチをすることになった。その後、優子に帰りが遅いと怒られました。


―――はい。今現在、私が体の前に置いていたクッションは遥か遠く、部屋の入り口近くで凹んでます。そう。投げました。
だって〜〜〜。この気持ちを何処にぶつければいいの!?ヤバイって!!ヤバイって!!てか展開速すぎてついて行けないんですけど・・・?

見える・・・見えるわ・・・。早く進めてしまいたいという作者の心が・・・っ!!!2話目でもう告白近いってどうよ?まぁきっと、薫ちゃんは入るのは早いけど、落すのは大変なんだろうなぁ。私このままやってて良いんでしょうか。心臓が持たないかも。

な〜〜〜んつって。続けるんだけどね。

―――放課後

「はぁ・・・。」

放課後が来てしまった。また昨日みたいになるのかなぁ。・・・ヤダ。魔法陣に興味がないわけじゃないわ。ただ・・・あの・・・マニアっぽい雰囲気が・・・。

それに、いくら私が星の魔法使いでも、結局あんまりちゃんとは使えないし。がっかりさせちゃうのがオチ。優子と杉原先輩には悪いけど、乗り気になれないのはしょうがないよね・・・。

あ・・・優子が近づいてくる・・・。



「ん〜〜〜?」
「今日こそちゃんとウチの研究部見学に来てよね!!昨日は高城に連れてかれちゃったんだから。」
「う、う〜〜〜ん・・・。」

正直困ってます。でも誰かに助けを求めるには、私は友達が少なすぎる。だって転校2日めだもの☆昨日は高城君に助けてもらっちゃったけど、今日もってわけにはいかない。

「ごめん、私昨日ちゃんと学校見れなかったから、今日は他のクラブも見てきたいんだ。」
「ええ〜〜!!」
「ごめんって。でもそれで優子の所が良いなぁ〜〜って思ったら、魔法陣研究部に入るよ。」
「う〜〜ん。・・・まぁそうね。私も無理して欲しくないし。きっとうちの部が一番って思うようになるし!!」
 すごい自信ね・・・。
「うん、ゴメン。また今度お願いするね。」
「はいはい。じゃぁまた明日。」
「うん、バイバイ。」

助かった。ナイス、私★  ゴメンね、優子。でも、私まだ自信ない。





・・・さてと、じゃあ学校見学でもしますか!!
 
 色んなクラブを見てみた。体育会系、文化系。テニスとかもいいし、吹奏楽も良いなぁ。魔法陣研究部みたいに勉強する所もありだよね。でも、いまいち「これだ!!」って部が見つからない・・・。

何処に行く?
1. 帰る
2. 図書館に行く
3. 魔法陣研究部に行く


―――っていうか、静が何処にいるかよね。今日は朝しか会ってない!!魔法陣研究部には行きたくないし、まぁ絶対にいないだろうね。帰るって選んでも途中に誰か会う可能性あるし。一番可能性高いのは図書館かな?

再来週テストなんだし、図書館で勉強でもしようかな。」

 そう決めて、図書館に向かっていった。
 結局今日は一般教養が殆んどだった。魔法の授業はあるにはあったけど、『魔法式』。魔法式って言うのは魔法の理論とかが数式になったもので、私が嫌いな数学みたいなもの。やってられないけど、何故か魔法式の授業を野中先生が担当しているから眠れない。校庭10周はね・・・。 
 フィーナル祭に出る気はないけど、先生が言ったとおり、やるだけやってみたいとは思う。私が上位に食い込むことはないと思うけど、テストはちゃんと受けたいな。所詮はまじめ人間なのよ。

―――さてさて、静君は何処かしら?

「あれ?」

―――やっとでた。折角静ルートなのに、朝の強制イベントしか出ないってどういうことよ!?ここら辺でときめきイベント発生してほしいのよ。まったく。薫ちゃんや先生は出てきたのに!!

「薫ちゃん?」



―――・・・・・・・・・NOoooooo!!!!!!
OMAEJANAINDAYOooooooooo!!!!!!!!!


 
図書館の前のベンチで座ってる薫ちゃんを見つけた。なんだか寂しそうな顔。
どうする?

1. 声をかける
2. 引き返す
3. 見つからないように図書館へ


―――ヤバイ。どんどん静が遠くなっていく・・・。静ルートへの道が・・・・。それにしても、    薫って勉強できなさそうなのに、なんでこんな所いるのよ!?これじゃぁ誰かさんの思う壺じゃない!!静は!?静は何処なのよ!?
    でもしょうがないから声かけるか・・・。引き返してもそのまま家に帰っちゃいそうだし、見つからないようにしても・・・ね・・・。

「よし、声を掛けてみよう!!」
 でも、正直ちょっと声掛けずらい雰囲気。ここは偶然を装って声を掛けたいよね。

1. 薫ちゃんの前で転ぶ
2. 遊んでたボールが薫ちゃんの足元へ・・・。
3. 私のハンドタオルがそよ風に乗せて、薫ちゃんの頭に・・・。


―――不自然すぎる・・・。無理あるっすよ・・・これ。『そよ風に乗せて』って・・・。一番格好良いけど、一番命中率低いって。2番も一人でボール遊びって!!もうこんちくしょうだね!!よしっ2番!!

「うん、このシチュエーションにしよう!!」
 まずはボールよね。あ!!なんか作為的にサッカーボールが転がっているわ!!運動はそこまで得意じゃないけど、薫ちゃんの足元まで転がすくらいなら!!ねらってねらって・・・。
えいっっっ!!
   

ドゴッッ!!!

 
見事にボールは命中しました・・・・・・・・頭に。

「いっっってぇ〜〜〜〜〜!!」
「ごっ、ごめんなさい!!」
 なんで〜〜〜っっ!?いくらなんでも頭に命中することないじゃない!!緊張して思いっきり蹴っちゃったよ〜〜〜!!

「センパイ!?」
「ごめんなさい!!そこにボールがあったから、つい・・・。まさか薫ちゃんがいるとは思わなくて・・・。」

―――すげーな、この主人公。何気に腹黒い・・・。

「頭大丈夫?」
「・・・・・・センパイ・・・。それひどい・・・。」
「え?・・・・あっ!?・・・そういう事じゃなくて!!!」
「ははは、分かってるよ。大丈夫!!」

―――あっ薫ちゃん可愛い・・。




「それにしてもどうしたの、薫ちゃん?図書館に入らないの?」
「え?あぁ、うん。ただ、ぼーーっとしてただけ。オレ勉強嫌いだし。ただね・・・。」
「うん?」
「図書館って好きなんだ。人があんまりいないし、木が多いし。落ち着くんだ・・・・・意外?」
「う〜〜〜ん・・・」

1. あははは!!似合わない!!
2. うん、意外・・・かな。
3. そんなことないよ!!


―――私、小さい頃から母に言われ続けてきたことがあります。


   「嘘は吐くな」


「うん、意外・・・かな。なんとなくね、明るいから。でも一人になりたいときもあるよね・・・うん、分かるかも。」
「センパイもそーゆー時あるの?」
「あるある、1Kg太った時とか・・・って何言わせるの!!!」
「はははっ!!勝手に言ったんじゃ〜〜〜ん!!」
 薫ちゃんは笑いながらサッカーボールで遊び始めた。良かった・・・薫ちゃんだ。
「センパイ!!」
「はいっ!?」
 急に呼ばれたからビックリした。ふと薫ちゃんはボールで遊ぶのを止め、真剣な顔してこっちを見ている。
「センパイ・・・有難うね。」
「えっ?」
ニカっと笑って薫ちゃんはドリブルしながら去っていってしまった。・・・バレテタ?
「ま、いっか!!」
 そのまま私は図書館に入る。勉強勉強。色々分からないことだらけだけど、とりあえず頑張りますか!!

セーブする?


―――はい、するする。結局静ルートどころではなくなってしまったわ。まだセーブ場所あるから、一応薫ルートで別のところに

セーブしました。今日はこれで終わりますか?

―――はい、もう止めとく。ヤバイ疲れた。なんか内容がカナリ駆け足でどうなのこれ?まぁ良いわ。とりあえず今日は終わり。お休み・・・ってヤバ!!宿題忘れてた!!



エピソード:2へ続く??