続、探偵乱 

〜登場人物紹介〜


岡野 麻衣(23歳)
 主人公のその@。警視庁特別捜査課に配属されている女刑事――そして、私立探偵所所長。
 『桜山荘』事件後、相棒となった北林義高と共に、日々探偵業務&警察業務に勤しんでいる。
 責任感が強く、いい加減な行動や言動が大嫌いな真面目人間。だが、実は密かにアウトロー的なものに憧れており、そういったことが出来る人間を心底羨ましく思っている。優柔不断で、決断力に欠けるが、開き直るととてつもない行動力を発揮する。
 頭脳明晰とは言い難く、特に英語と数学は破滅的。ただ、日本語の扱いには長けている。特技は百人一首。



北林 義高(24歳)
 主人公のそのA。警視庁捜査一課に配属されている刑事。麻衣とは桜山荘で出会い、現在はパートナーとして共に歩んでいる。
 頭脳明晰、運動神経抜群、容姿端麗……と、人々が羨むような才覚を備えたエリート美青年。しかし、常人には理解し難い不可思議な感性を持ち合わせており、周囲は日々苦悩している。
 特に理数に強く、暗算の速さはまさしく神業。だが、芸術センスは皆無で、その画力は幼稚園児並み。
 性格は、かなりの負けず嫌いで熱血漢。曲がったことが大嫌いで、何に対しても本気で取り組み、責任感は人一倍強い。だが、意外と気弱な部分もある。小さい頃から『ヒーロー』に心酔しており、自分をそれに投影することもしばしば。猪突猛進タイプで、周囲をいつも振り回しているのだが、本人は全く気づいていない。



津久井 萌(24歳)
 麻衣の高校時代来の親友で弁護士。裁判では負け無しの実力を誇る。
 義高と出会う以前、彼女は麻衣と共に事務所を切り盛りしていたが、桜山荘事件の後自立を決意。その後は自分の事務所を構え、現在に至る。
 性格は、かなり自己中心的で我が儘であるが、どこか憎めないところがあるお調子者。
 小柄だが、かなりのナイスバディ。目立ちたがり屋で露出狂なため、いつも胸元の大きく開いた服装をしている。この服装に、周囲の男は翻弄されがち。



大塚 陽(27歳)
 警視庁捜査一課刑事。階級は巡査長。
 麻衣と萌の高校時代のOBで、半年前までは刑事の後輩、義高の世話役をしていた。現在は白瀬夏枝を指導している。
 頭を使うことが苦手な体育会系。口が悪く、粗野。しかし、意外と面倒見は良く、やる時はやる男として認識されている。フットワークが軽く、行動力もかなりあるが、運はない。いつも損な役回りを担わされているため、憎めないキャラでもある。



佐伯 巴里(24歳)
 麻衣の同期。イギリスに研修に行っていたため、その存在を知るものは少ない。
 母親がイギリス人のハーフのため、金髪碧眼という容姿を持つかなりの美形。
 頭の回転もとても速く、何でもそつ無くこなす天才肌。特に語学に精通しており、英語、中国語、仏語、独語と、あらゆる言語を使いこなす。
 かなりの毒舌家で、言いたいことをはっきりと言うタイプ。しかし、基本的には裏表がない性格なため、男女問わず友人は多い。また、気に入った相手ほど、意地悪をしてしまうといった子供っぽい一面もある。



砂原 雅輝(?歳)
 警視庁捜査一課警視。巴里の兄で、麻衣、義高の上司。
 頭脳明晰、眉目秀麗、唯我独尊などの言葉が似合う紳士。かなりのフェミニスト。
 銀髪緑眼という風貌なため、巴里と共に警視庁の中ではかなり異例な感じを受けるが、上司、部下共に人望は厚く、人気も高い。
 常に穏やかな笑みを崩さず、その本心は誰にも見せないミステリアスな男性。



白瀬 夏枝(22歳)
 今年から警視庁捜査一課に配属された新人で、大塚の指導下にいる。
 麻衣たちよりも一つ年下であるが、見た目はもっと幼く見えてしまうかなりの童顔娘。
 誰に対しても、何に対しても物怖じしない性格で、早くも捜査一課での地位を確立し始めている。